CBD(カンナビジオール)とは

CBD(カンナビジオール)は大麻草に含まれる天然成分で、てんかんや抑うつなどの疾患に有用な成分であることを示すエビデンス(科学的証拠)も発表されています。嗜好性あるいは高揚感といった脳内への刺激はほとんど影響がなく、乱用あるいは依存性はないと言われています。欧米など海外では医薬品や食品、化粧品など幅広い分野で製品化されており、ウェルネスに関心の高い方の間で注目されています。

私たちの身体にはエンドカンナビノイドシステムという「身体と心」のバランスを保つ機能が備わっています。エンドカンナビノイドシステムは私たちが生きていく上で、身体のバランス調整を担う大切な器官で、外部からのストレスや老化により、働きが弱くなることが研究により分かってきました。
CBDは直接エンドカンナビノイドシステムに働きかけるため、働きが活発になり、ストレスや不安の軽減、睡眠改善に作用があると言われています。

CBDは安全なの?

日本に輸入されるCBD原料は、大麻草の成熟した種子および茎から抽出されてます。いわゆる「ハイ」になる向精神作用を引き起こすTHC(テトラヒドロカンナビノール)はほとんど含まれていません。日本でTHCは違法成分に分類されますが、CBDは合法です。

CBDが注目されている理由は、様々な疾患に効果を発揮するが、THCのような精神作用を引き起こす成分ではないからだと思います。


CBDと美容製品

CBDは抗酸化作用があると言われ、抗炎症効果をもたらすため、スキンケアにおいて非常に効果的な成分と言われています。
CBDの研究は世界中で進行中ですが、これまでに分かっていることは、これを裏付けているようです。ここでは、CBDの抗酸化作用と抗炎症作用が、どのような影響を及ぼすかをご紹介します。

皮脂の分泌を調整
皮脂の過剰分泌は、ニキビの一因と考えられています。2014年の研究によると、CBDは皮脂を生成する皮膚細胞であるセボサイトに対して抗炎症作用があることが分かっています。

炎症を抑える効果
抗炎症剤として、CBDは、吹き出物、または湿疹や乾癬などの皮膚疾患からの刺激による腫れ、痛み、赤みを軽減する効果が期待されます。

乾燥した肌を潤す
2009年の研究では、CBDが乾燥した脱水状態の肌に有効である可能性が示唆されています。

CBDの研究は世界中で行われています。私たちのライフスタイルを豊かにしてくれる研究結果がでると良いですね。


参考文献

Neuroprotection in Oxidative Stress-Related Neurodegenerative Diseases: Role of Endocannabinoid System Modulation

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28497982/

Oxidative stress, aging, and diseases

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29731617/

The endocannabinoid system of the skin in health and disease: novel perspectives and therapeutic opportunities

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19608284/