CBD事業立ち上げのきっかけとなった1冊の雑誌

ご縁をいただきましてCBD部主催のCBDアドベントカレンダー2023に参加させていただきます。
4月20日は弊社設立日ということで、CBD事業立ち上げのきっかけとなった1冊の雑誌をご紹介させていただきます。


自分が生きている時代にこんなことが起こるなんて。日本でも大麻取締法改正※1の動きが出るとは、27年前の自分は思ってもいませんでした。

1996年の日本はポケットモンスターやたまごっちが発売され、安室奈美恵さんのファッションを真似したアムラーが出現した年。

その年に発刊されたSTUDIO VOICE※2 5月号 「Smorker’s Delight マジカル・ハーブの新世紀」は、私が大麻を知るきっかけとなった一冊の雑誌。今でこそ有識者のSNSをはじめ、ネットや書籍で大麻に対する正しい知識・情報を得ることができますが、当時はネットなどない時代。雑誌は最先端の情報を得る貴重な情報源でした。

本号は、多くの日本人の意識にある、大麻は“ダメ・ゼッタイ。”の常識を覆すもの。


大麻といえば精神作用をもたらすいわゆる薬物のイメージが強い。カルチャー誌ということもあり、その辺りをフォーカスするだけの内容かと思いきや、沢田祐輔氏の「THE HEMP STORY 大麻の歴史」はそれとは違った視点に驚きました。

大麻はすべての植物のなかで大豆に次ぐすぐれたタンパク源なのである。この大麻を育てれば、アフリカの飢餓をはじめとする食糧危機の解決に貢献できるのだ。
アメリカではガン、エイズ、筋ジストロフィー、緑内障などで苦しんでいる人たちにとって大麻が最良の治療薬になることが改めて注目を集めている。
医師や行政当局も、医療の目的での大麻使用については理解を示すようになってきている。

読後は、「もし日本で大麻が合法だったら」と、よく妄想に耽ったものでした。

麻の実(ヘンプシード)がスーパーフードであることは広く知られています。タンパク質や必須脂肪酸が豊富。このヘンプシードを混ぜたシリアルは宇宙食として採用されています。
先日、食糧難対策で推奨された昆虫食がSNSなどで話題になっていますが、国内で食糧用大麻の栽培が合法化されれば、今より安価に国産のヘンプシードを供給することができる。
一年草である大麻は育つスピードが速く、育てやすい。生育過程で二酸化炭素は還元され、地球温暖化対策の一役を担うことも。

当時妄想していたことが今、現代社会が抱える問題の解決策として議論され始めています。
もっともっと紹介したいのですが、この辺で。

記事の最後はこのように締めくくられています。

大麻は遥かな古代から、いろいろな宗教のなかで、過酷な労働に追われる人生のなかで、癒しとして、楽しみとして用いられてきたが、それは精神の自由をもたらせてくれるからであった。そして、星空の下で焚き火を囲み語り合った古代人も、地球上のあらゆる地点とネットワークで結ばれたパソコンによって語り合うようになった我々も、精神の自由を希求する存在としてはまったく同じ人間なのだということに気づくとき、大麻の復権が必然であることが理解できるだろう。

1996年は、Windows95が発売された翌年のこと。
まだインターネットという言葉も普及していなかったときから、現代社会の“疲れ”を予言していたかのよう。
CBDがウェルネスの象徴として注目されているのは、こういったことからだと思います。


CBDとゆたかな時間を

大麻が持つ可能性を知ることで、本来の“美しさ”や“健康”について考えるようになりました。

真の美しさとは、外側からのアプローチだけでなく、内側からのアプローチの両方から生まると思います。
スキンケアは外見の美しさを整え、内側からくる自信やゆとりは、自己肯定感を高めることで表情に表れる。

CBDから得られる精神的、身体的な開放は、この両方のアプローチを引き出すことができます。

家族や友人と過ごす楽しい時間。食事をしたり、語り合ったり。
一人ゆっくりと考える時間。じっくりと時間をかけて思いをめぐらす。

イギリスにはティータイムという、ゆたかな時間を過ごす文化が今なお定着しています。
私たちは、CBDと人生のゆたかな時間を楽しむことが新たな文化になること、ひいては“CBDの時間”という新たな文化が生まれ、定着することを目指します。

私のCBDジャーニー※3は、まだ始まったばかり。
あの頃妄想していたことが現実になろうとしています。


※1 大麻取締法・麻薬及び向精神薬取締法改正議論
https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/000925329.pdf

※2 STUDIO VOICE
http://www.studiovoice.jp/
発行元はWWDや流行通信を発刊するINFASパブリケーションズ

※引用
STUDIO VOICE Vol.245 1996年5月号 Smorker’s Delight マジカル・ハーブの新世紀
THE HEMP STORY 大麻の歴史 文:沢田祐輔氏

※3 CBD部主催のCBD(カンナビジオール)をテーマにした国内最大級の展示会
https://cbd-journey.com/